[恒星物理学] 質量が非常に(40太陽質量より)大きな恒星の進化

O型主系列星以上の表面温度と明るさを持つ星では、輻射の力によって表面近くのガスが吹き飛ばされる恒星風の勢力が強くなってきます。恒星風の存在は、スペクトル線が短波長側が吸収線で長波長側が輝線というP Cygni profileと呼ばれる特徴的な形態を持つことから知られています。

質量がよりも大きい星では主系列進化の間に失う質量が初期質量に比べて無視できないほどとなります(強い恒星風の特徴を示すO型星はOf型星と記されます)。このような星は進化が進むにつれて外層を失ってゆき、水素が全てヘリウムに変わってしまっている部分が表面に出てきているような星である、Wolf-Rayet(WR)星へと進化していきます。しかし、このような恒星風による質量放出率を定量的に導出できる理論がまだ確立されていないので、進化モデルの計算にはまだ経験式を使っている段階です。

さらに質量の大きな星では、輻射が優勢になりすぎて外層が不安定となり、不規則な変光および噴出現象を起こすLuminous Blue Variables(LBV)となります。その代表的な例がη Car星です。これは19世紀半ばに大噴出を起こし、その時に放出された物質が双極状になる特徴的な形状を作っています。LBVの現象機構についてはまだ十分に理解されていません。

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