[恒星大気の物理学] 散乱のみによって形成される吸収線、吸収のみによって形成される吸収線

連続光に対する散乱がない、すなわち()とすると、より

…(1)

 

散乱のみによって形成される吸収線

連続光に対しては散乱が存在せず、吸収線に対しては散乱だけがはたらく()としたとき、スペクトル線中のresidual flux (1)式は

となります。強い吸収線の極限では、0となります。すなわち、散乱によって形成される非常に強い吸収線の中心部(core)は真っ暗になります。

 

吸収のみによって形成される吸収線

ここでも連続光に足しては散乱がないと仮定しますが、吸収線では吸収のみしか存在しない()とすると(1)式は

となります。この場合、に対して吸収線のresidual fluxは0にならず、ある有限の値

となります。このことはのとき、表面しか見ることがでいないので、表面のPlanck関数を見ていることを意味します。これに対して非常に強い散乱によるスペクトル線の場合は、我々の方向に向かう光が幾度となく散乱を受けるために、我々に向かう方向に光が来なくなり、真っ暗になります。

 

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